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KUBOTA HYDROGEN ENGINE クボタ水素エンジンKUBOTA HYDROGEN ENGINE クボタ水素エンジン

脱炭素実現に向けて、世界各国や大手企業が電化へのシフトや再生可能エネルギー導入推進などに取り組んでいます。
しかし従来、多くの産業は化石燃料に支えられてきており、容易に転換できるものばかりではないのもまた事実です。
特にエンジン機器などは、動力の問題で電化が進みにくい分野のひとつといえます。
そんな中、注目されているのが水素燃料の活用です。クボタも2022年9月に水素エンジンの開発を発表しましたが、
水素を新たなエネルギーとして捉える動きが産業界でも広まってきています。

展示予定 ※表はスクロールできます

展示会 開催日程 展示会場 展示会ウェブサイト
The public exhibition of the Hydrogen Engine Alliance e.V. 2024年9月10-11日 Karlsruhe, Germany
(カールスルーエ、ドイツ)
https://allianz-wasserstoffmotor.de/en/hydrogen-engine-days-2024/public-exhibition.html

水素エンジン Hydrogen Engine

水素が次世代の燃料として注目されている主な理由としては、環境調和性の高さが挙げられます。水素は酸素との反応でエネルギーを発生させる際にCO2を排出せず、排出されるのは水蒸気のみで、ゼロカーボン(温室効果ガスを排出しない燃料)であるとみなされています。
水素から動力を生み出す原動機には、燃料電池(FC)と水素内燃エンジンがあります。クボタは、後者の内燃エンジンの開発に取り組んでいます。

The Difference between Fuel Cells
and Hydrogen Internal Combustion Engines (HICEs)水素燃料電池と水素内燃エンジンの違い

  • Fuel cells燃料電池(FC)

    水素と空気中の酸素を結合させることで水と電気を作り出し、電気モーターで駆動させるもの。
  • HICEsHICEs

    水素と空気中の酸素の結合による燃焼爆発を起こすことで熱エネルギーを作り出し、内燃エンジンによって駆動させるもの。

Features of Hydrogen
Internal Combustion Engines 水素内燃エンジンの特徴

  • Fuel Flexibility燃料の柔軟性

    水素エンジンは低純度の水素も使用できるため、燃料の生産コストを抑えることができます。また、水素と天然ガスの混焼技術も検討可能で、燃料の選択肢が広がります。この柔軟性は、さまざまな燃料供給シナリオに対応できる点で大きな利点となります。
  • Existing Engine Framework
    Can Be Usedエンジン既存骨格の利用が可能

    水素エンジンそのものの開発において、既存エンジンの骨格部分が転用できます。水素専用に設計するのは、燃料供給系や噴射系の部品、シリンダーヘッドなどのみで済みます。
    OEMにとって、エンジンの既存骨格が利用できることはメリットがあります。マウント位置や動力の取り出し位置が変わらないため、既存の車体に大幅な変更を加えることなく、自社製品を低炭素仕様にすることができます。

グリーン、ブルー、グレーの
水素とは?

水素が燃料として語られる際は、グリーン水素、ブルー水素、グレー水素などに分類されます。

  • グリーン水素
    再生エネルギー由来の電気を使用して水を電気分解して生成した水素のこと。
    最もCO2排出が少ないものとされる。
  • ブルー水素
    化石燃料を分解して水素と二酸化炭素に分解して生成される水素のこと。
    二酸化炭素が大気放出される前に回収することで、CO2排出を抑えるとされている。
  • グレー水素
    ブルー水素とプロセスは同様だが二酸化炭素を回収しないもので、現在時点では主流となっているが、今後制限がされていくとみられている。

グリーン水素やブルー水素は軽油と比較すると、90%以上もCO2抑制効果が期待できるとする研究もあり、今後さらに注目度は高まるでしょう。

クボタの水素エンジン Kubota’s HICEs

クボタは1922年に石油を動力とするエンジンの販売を開始し、以来、重油、軽油、ガソリン、天然ガスなど、様々な燃料に対応するエンジンを開発してきました。私たちは、クボタのエンジンを新しい燃料に対応させることが使命だと考えています。エンジンを通じてカーボンニュートラルの実現に取り組むため、産業機械用エンジンの燃費向上に加え、水素などの脱炭素燃料やバイオ燃料、合成燃料の適用研究を進めています。
  • Different Fuel, Same Footprint & PTO既存の内燃機関技術の活用
    同じフットプリント & PTO

    クボタは、使用環境、使用方法、使用時間の幅が広い産業機械にとって、エンジンが一つのソリューションであると考えています。特に、水素燃焼エンジンは既存のV3800型エンジン(ディーゼル仕様)をベースに開発されており、搭載の互換性が確保されています。また、既存の火花点火式エンジンWG3800の技術も活かされています。

仕様 Specification

定格出力 
85.0 kW @ 2600 rpm
    • ディーゼルエンジン "V3800-CR-T"
    • ガソリンエンジン "WG3800"
    • 水素エンジン "WG3800-H"

    Features of Kubota's Hydrogen Engineクボタの水素エンジンの特徴

    クボタの水素エンジンは、既存エンジンのサイズを維持し、設置面積を変えないことで、さまざまなアクセサリの選択肢とお客様のアプリケーションとの互換性を保持します。エンジン骨格部分はV3800から転用しているため、フットプリントや動力の取り出し位置も変わりません。

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